TVアニメ第2期となる「懐玉・玉折/渋谷事変」が2023年7月から12月まで放送され、国内のみならず全世界で大きな反響を呼びました。
そんな第2期のうち、全5話となる五条と夏油の過去編「懐玉・玉折」のストーリーが総集編として2025年5月30日に劇場に帰ってきました!

【呪術廻戦 壊玉・玉折編】劇場版とTVアニメ版で違いはあるのかな??
今回は、【呪術廻戦 壊玉・玉折編】劇場版とTVアニメの違いと五条と夏油の過去を徹底解説していきます。
また、公開初日に鑑賞してきた感想もご紹介していますので最後までご覧になってくださいね。
【呪術廻戦 壊玉・玉折編】劇場版とTVアニメの違いを徹底解説


劇場版本編の中身自体は、基本はアニメで放送された内容とほぼ変わりません。
アニメでは全5話で流れていた各話のオープニングとエンディングが無くなり、シームレスに見ることができます。
ここからは、劇場版とアニメ版の大きな違い3つを解説していきます。
違い①本編ストーリー直前に流れる「劇場版じゅじゅさんぽ」


劇場版とTVアニメ版の違い1つ目は、映画の本編ストーリー直前に流れる「劇場版じゅじゅさんぽ」です。
- アニメ呪術廻戦でお馴染みのミニアニメ『じゅじゅさんぽ』の劇場版最新作
- 原作を芥見下々先生が作っており、本編とはひと味違ったのんびりした雰囲気
- 劇場版では、五条、夏油、家入の3人が登場



日常的に耳にする「ある言葉」に対しての夏油のコメントに「へぇ、そうなんだ」と思えました。
後でスマホで調べた時に「本当だ!」となり、日本史上における呪術の根深さに驚きました。
違い②エンドロール前に流れてくる演出
違い2つ目は、エンドロール前に流れるある演出です。
- 主題歌「青のすみか」のアコースティック版にのせて、54枚の新規カットが展開
- 3分くらいの曲の間に凝縮されたストーリーが添えられている
- ピントが合っていなかったり、ちょっとブレている写真から日常がリアルに伝わる



夏油の実家にみんなで遊びに行った?的な写真もあり、思考が追いつきませんでした。
五条達の青春をリアルに感じられる演出に、これだけでも観にいく価値がありました。
違い③高専の石段で五条が項垂れるシーン
3つ目は、夏油が闇落ちして、高専の石段で五条が項垂れるシーン。
- アニメ版だとカットが切り替わってすぐに学長が降りてくる
- 映画だと学長が降りてくるまでに五条1人で項垂れる時間がある
- 何も言わず、動きもせず蝉の声だけが響く



間の使い方が、天才すぎて涙が出ました。
この他にも、気付けていないだけでこんなシーンが他にもあったのかもしれません。
アニメ版と照らし合わせながら、もう一回探してみるのもきっと面白いですよね!
【呪術廻戦 壊玉・玉折編】五条と夏油の過去を徹底解説


「壊玉・玉折編」では、物語の鍵を握る五条悟と夏油傑の学生時代が描かれています。
最強の呪術師・五条と、後に呪詛師となる夏油。
なぜかつての親友は袂を分かち、敵対することになったのでしょうか?
2人の過去を徹底解説していきます!
「壊玉・玉折編」の概要と時系列の位置付け
- アニメでは第2期の前半パート、漫画では第8巻から第9巻
- 五条悟と夏油傑の高専時代を中心とした過去編
- 虎杖悠仁らが活躍する現在の物語の約11年前



呪術高専2年生だった五条と夏油、そして家入硝子が登場し、「星漿体・天内理子」をめぐる任務とその結末が描かれます。
その他にも、高専1年生の七海建人とその元同級生灰原雄が登場するのも見どころです!
五条悟と夏油傑:かつての最強コンビ
五条悟と夏油傑は最強のコンビとして、日々活躍していました。
五条悟


- 稀代の才能を持つ「六眼」と「無下限呪術」の使い手
- 学生時代から圧倒的な実力を誇る
- やや傲慢とも取れる性格ながらも、仲間想いな一面も持っている
夏油傑


- 当時「呪術師は非術師を守る存在である」という理念を強く持つ
- 呪霊を操る「呪霊操術」の使い手
- 五条と並び称されるエリートであり、冷静沈着な性格の持ち主



高専時代の夏油は五条とは対照的に、非術師に対しても一定の敬意を持ち、理想を追求していた人物でした。
そんな彼がなぜ後に呪詛師へと堕ちるのか…。
それがこの編の最大の見どころの一つです。
星漿体・天内理子の護衛任務


「壊玉・玉折編」の中心となるのが、「星漿体・天内理子」を天元様の同化相手として護衛する任務です。
- 星漿体は天元と同化することで、呪術界の安定を保つ役目を担う特別な存在
- 五条と夏油は、天内理子の護衛を任され、命を狙う組織「Q」や「盤星教」、そして殺し屋「伏黒甚爾」と対峙
天内理子との交流と変化
- 理子はまだ中学生でありながら過酷な運命を背負わされている
- 五条や夏油も、彼女の人間味や明るさに触れるうちに情が芽生える
- 特に夏油は、彼女に対して強い同情と保護の意識を抱くようになる



彼女を「救いたい」という気持ちが、後の夏油の思想に大きな影響を与えることになるのです。
伏黒甚爾の襲撃と五条の覚醒


天内理子の護衛任務の終盤、2人の前に立ちはだかったのが、伏黒恵の父親でもある「最強の天与呪縛」の男・伏黒甚爾です。
- 甚爾は呪力を一切持たない代わりに、常人離れした身体能力と呪具の使いこなしで五条を一度倒す
- 護衛対象だった天内理子を夏油の目の前で射殺
- 夏油の中に「呪術師の理想が非術師によって打ち砕かれた」という深い絶望が芽生える
- 瀕死の状態から五条が「反転術式」によって復活し、伏黒甚爾を倒す



「赫」と「蒼」を組み合わせた「虚式『茈(むらさき)』」を放ち、甚爾にトドメを指します。
この事件は、五条の「覚醒」と、夏油の「変質」の分岐点となりました。
「理想」と「現実」のすれ違い:夏油が呪詛師へ堕ちるまで
天内理子の死を経て、夏油の思想は徐々に変化していきます。
非術師に守るべき価値を見いだせなくなった彼は、任務のたびに問うようになります。



「なぜ我々は呪術を使って非術師を守らなければならないのか?」
そして、地方任務の際に非術師の無理解によって呪術師の少女が悲惨な目に遭う現場を目撃したことが決定打となります。
- 夏油は非術師の抹殺を決意
- 高専の仲間や呪術界から離反し、「呪術師だけの世界を作る」ために呪詛師の道を歩み始める
この転落の過程が、「玉折(ぎょくせつ)」すなわち「理想の破綻」の象徴であり、夏油というキャラクターの核心に迫る要素なのです。
五条悟と夏油傑の決裂とその後
夏油の離反は、五条にとっても深い傷を残します。



「俺だけ強くてもダメらしいよ」
唯一無二の親友を止めることができず、自責の念に苛まれます。
- 五条は呪術界を変えるために「育成」を重視するようになり高専の教師へ
- 虎杖や伏黒を見出すきっかけにも繋がる
「壊玉・玉折編」は、単なる過去編ではありません。
五条悟と夏油傑という「最強の2人」がどのようにして現在の立場に至ったのか、その決定的な瞬間を描いた重要な物語です。



五条と夏油の過去を知ることで、彼らの現在の選択や葛藤、さらには物語全体の奥行きが格段に増します。
この編を通じて、呪術界の歪さ、呪術師の孤独、そして理想と現実の乖離といった、『呪術廻戦』の根幹にあるテーマが鮮明に描かれました。
【呪術廻戦 壊玉・玉折編】劇場版を実際に観た感想
ここからは、【呪術廻戦 壊玉・玉折編】劇場版を実際に観てきた感想をご紹介していきたいと思います。
入場特典で期待値を爆上げ
第1弾〜第4弾まである入場特典は、映画鑑賞前のボルテージをMAXまでぶちあげてくれました。
入場特典について詳しく解説します!
第1弾:書き下ろしビジュアルボード


入場特典第1弾は劇場版総集編を記念して、芥見下々先生が描きおろした「最強の2人」である五条悟と夏油傑の「戻れない青い春」を描いたB5サイズのビジュアルボードでした。



芥見先生のサイン入りで、かなりの存在感があります!
第2弾・第3弾:プリントシール風ステッカー(前後半)


54枚の新規カットを、前半と後半に分けイラスト27点ずつを使用した3種のプリントシール風ステッカーをランダム配布されます。



プリクラ風のステッカーは世代的にめちゃくちゃ刺さります!
第4弾:芥見下々描きおろし蔵出しラフ設定集(全8P)6/21(土)〜


劇場公開前に『呪術廻戦』原作アカウントでも公開された芥見下々先生が描きおろした貴重な蔵出しラフ設定を収録した全8Pとなる小冊子が配布されます。



ファンにとってはたまらない情報が詰まった一冊です!
エンディングで泣かせにくる
- エンドロール直前新規カット54枚が「青のすみか(Acoustic ver.)」に乗って流れる
- 2人だけの卒業式から3人の入学式まで、アルバム、あるいはサイズ的にガラケーのフォルダなのか、写真みたいな止め絵が時間を遡っていく
- 高校生の日常が呪術高専にも日々存在していたことを思い知らされる数分間の映像体験



この映像を観るためだけに通ってもいいくらいの価値がある。
新規のなにかを観れるかもしれないと期待して観にいきましたが、あまりにも衝撃的で1度目の鑑賞では、脳内の情報が完結しませんでした。
初日舞台挨拶での重大発表


5月30日(金)TOH0シネマズ 新宿にて、『劇場版総集編 呪術廻戦 懐玉・玉折』の劇場公開を記念した初日舞台挨拶が実施されました!
この舞台挨拶は、全国の映画館でも同時生中継されました。
- 中村悠一さん(五条悟役)、櫻井孝宏さん(夏油傑役)、遠藤 綾さん(家入硝子役)、永瀬アンナ(天内理子役)が登壇
- 自身が演じるそれぞれのキャラクターのセリフを披露したのち、ステージに登場したキャスト陣
- 各々が映画に対する熱い思いを語っていた



中村さん、櫻井さん、遠藤さんがフィルムカメラで自撮りをしていたかどうかといった話に永瀬さんが「自撮りモードみたいなものはないんですか?」と質問を投げかけ、そのジェネレーションギャップに対して、中村さんが「自撮りはできるけど確認が不可能なんんだよ」と動揺しつつもしっかりと説明をしていたシーンは笑いました!
- 乙骨裕太役を演じた緒方恵美からのビデオメッセージが上映される
- 「劇場版 呪術廻戦 0」の復活上映と新たなキービジュアル、本予告の公開
- 復活上映は2025年10月17日から
呪術廻戦の時系列は「壊玉・玉折編」→「呪術廻戦0」→「呪術廻戦1期」→「渋谷事変」という順番です。
しかし、公開順は「呪術廻戦1期」→「呪術廻戦0」→「壊玉・玉折編」→「渋谷事変」です。



どうせなら、時系列で観れたらいいのにとちょうど思ってたところ!
「壊玉・玉折編」の余韻を背負いつつ、「呪術廻戦0」が劇場で観られるなんて嬉しすぎます!
復活上映で五条と夏油の結末を楽しみたいと思います!
【呪術廻戦 壊玉・玉折編】劇場版とTVアニメの違いは?五条と夏油の過去を徹底解説まとめ


【呪術廻戦 壊玉・玉折編】劇場版とTVアニメの違いと、五条と夏油の過去について解説してきました。
- 劇場版とTVアニメ版の大きな違いは3つ
- 【呪術廻戦 壊玉・玉折編】は『呪術廻戦』の根幹にあるテーマが鮮明に描かれた編
- とにかく入場特典が豪華で劇場に通いたくなる
五条と夏油の過去を知ることで、彼らの現在の選択や葛藤、さらには物語全体の深みが増します。
是非、劇場で2人の「戻れない青い春」を体感して観てくださいね。
最後までご覧いただきありがとうございました。