
変な絵って知ってる?



もちろん!小説を読んだけど、衝撃的な結末にすぐもう一回読み直したよ!



実はまだ読んだことないんだけど、どんな話なの?



あらすじを一緒に見ていこう!ネタバレも含むから気をつけてね!
「変な絵」は、巧妙に張り巡らされた伏線と衝撃的な展開が話題のミステリー小説です。
「変な絵」のあらすじを追うと、物語に隠された真実が少しずつ浮かび上がってきます。
特にユキの罪とは何だったのか?
という疑問が読者の間で話題となっています。
ここでは「変な絵」の物語のあらすじを解説し、作品の魅力を徹底的に紐解いていきます!
「変な絵」とは?あらすじを章ごとに解説!


「変な絵」は細やかな構成と衝撃の展開が話題のミステリー小説です。
「変な絵」には不思議なブログや気持ち悪い絵が登場し、物語が進むにつれて真相が明らかになっていきます。
ここではあらすじをテーマごとに解説し、「変な絵」の魅力や伏線について徹底調査していきます!
第1章 ユキが描いた5枚の絵の謎



第1章は佐々木という学生が、知り合いから怪しいブログ「七篠レン、心の日記」を教えられる場面から始まるよ。
そのブログの最終更新は「一番愛する人へ」というタイトルの記事。
そこには
- 3枚の絵の謎を解いた
- 罪
- 許すことはできない
- それでも愛し続けている
といった意味深な言葉が並んでいました。



興味を惹かれた佐々木は、ブログの最初の記事から読み進めていくよ。
ブログの筆者であるレンは、ユキのことが大好きな夫。
彼は妻・ユキとの幸せな日々をブログに書いていました。
ユキの妊娠が判明し、赤ちゃんが逆子だとわかってからも2人は支え合いながら生まれてくる子どもを心待ちにしていたようです。



妊娠中にユキは5枚の絵を描くよ!
赤ちゃん、男の子、ユキそっくりの女性、レンそっくりの男性、そして白衣を着たお婆さん。
どの絵の片隅にも番号が振られていました。



ユキは、それらの絵を「生まれてくる子どもの未来予想図」だと語っていたよ。
しかし出産予定日を迎えた日、運命は大きく狂います。
ユキは帝王切開の手術中に死亡し、子どもだけが助かったのです。
その後レンのブログはユキが亡くなったことを報告する記事を最後に、約3年間沈黙しました。
そして、突如更新された「一番愛する人へ」。
それを最後にレンは完全にブログの更新をストップしました。


実はレンのブログに残された5枚の絵には、ある仕掛けが隠されていました。
それは「複合絵」と呼ばれるもの。



いくつもの絵をパズルみたいに合わせることで、新たな1枚の絵が浮かび上がる仕掛けだよ。
ユキが描いた5枚の絵にはそれぞれ番号が記されており、その番号が複合絵を完成させるための基準になっていました。
しかし、ただ重ねるだけでは意味を成しません。
よく見ると、ブログにアップされた絵の番号の大きさが微妙に異なっていました。
もともとユキが描いたときは同じ大きさだったはずの番号が、レンが投稿した際にバラバラになっていたのです。



結果として複合絵を出来上がりの状態にするには、まず番号のサイズを揃えた上で正しく重ね合わせる必要があったよ。
そして、ついに完成した複合絵。
そこには、ある衝撃的な光景が描かれていました。
それは女性の腹部から、逆子の赤ん坊を引きずり出す老婆。



その女性はユキにそっくりで、老婆はユキの出産に立ち会った助産師に似ていたのです。
レンのブログには、随所に違和感が散りばめられていました。
そして、ユキが死を予感していたかのような気持ち悪い絵。
まるで彼女自身が、何かを伝えようとしていたかのように、、、。
第2章 今野優太が描いた絵の謎



第2章では、今野優太という保育園に通う男の子が登場するよ。
優太は3年前に父親と死別し、母親の直美と二人で暮らしていました。
そんなある日、彼は保育園で1枚の絵を描きます。
そこには大きなマンションと優太、そして母親と思われる女性が描かれていました。
しかし不思議なことに、マンションの一部が薄いもやに覆われていました。



それからしばらくして、優太が突然行方不明になるよ。
動揺した直美は彼が残した絵を見つけ、ある事実に気付きました。
優太は、自分の「本当の母親」のもとへ向かったのではないかと。



実は、優太の本当のお母さんはすでに亡くなっていた!



そして優太が「マンション」として描いていた建物は、実際には亡くなったお母さんのお墓だった!
さらに直美と今野優太の実の母が亡くなったことには、何らかの関わりがあるようで、、、。
優太の絵が示す真実とは一体何なのか。
第3章 山奥での惨殺事件の謎



第3章は、ある美術教師が山中で惨殺された事件から始まるよ。
殺された三浦は一癖ある人で、妻をはじめ生徒や友人からも疎まれていました。
三浦の死に注目したのは、記者の岩田と刑事の熊井でした。
彼らは、三浦が死の直前に残した落書きに重要な手がかりがあると考え、容疑者を絞り込み始めます。



しかし三浦が殺された現場を訪れた岩田は、犯人に捕らえられ三浦と同じように命を奪われてしまう!
場面は変わり、2章の終わりへと移ります。
直美は自分の後を尾けていた男を刺し殺した後、相手が熊井であることに気づきます。
実は直美は三浦の妻であり、当時事件の容疑者として名前が挙がっていました。
熊井は三浦と岩田を殺した犯人が直美であることに気づき、彼女を捕まえるために自ら囮となって行動したのです。
最終章 全ての絵がつながる
母親からの虐待に耐えきれなくなり、ついには自らの手で母親を殺してしまった直美。
その後、施設で育ちながら精神的な治療を受け、少しずつ更生していきました。



大人になった直美は助産師の資格を取得し、社会で働き始めるよ。
やがて三浦と出会い結婚し、息子にも恵まれました。
ついに幸せを掴んだかと思われましたが、夫の三浦が息子・武司に対して過剰に厳しい教育を施し始めると、直美の心に陰りが生まれます。



息子を守るため、直美はついに夫を殺害する決意を固め、これが彼女の暴力的な行動の始まりとなった!
その後、直美の歪んだ母性と暴力性は抑えきれなくなり、次々と彼女が犯してきた罪が明らかになっていきます。
武司が実はブログの主であるレンであること、そしてユキを殺害したのも嫉妬した直美であったことがどんどん発覚するのでした。
変な絵に登場するユキの罪とは?物語の核心に迫る


「変な絵」に登場するユキは、罪を犯しているかもしれないという描写があります。
しかし物語を読み進めると、彼女が本当に罪を犯したのか疑問が生じます。
ここではユキの役割や物語の核心に迫りながら、罪とは何を指すのかを詳しく解説していきます。
ユキは罪を犯していない
レンが最後に更新したブログ記事「一番愛する人へ」には、「あなたが犯した罪の重さがどれほどのものか、僕には判断できません。」といったニュアンスの文があります。
この文から「あなた」とはユキを指していると考えられ、「ユキが犯した罪は何なのか?」と疑問が出てきますが、実際はユキは罪を犯していません。
このブログはレンが母親・直美に向けて書いたものである可能性があると指摘しています。
ユキは孤立したくなかった
多くの読者が「変な絵」を読んで抱く疑問の一つが、「なぜユキは逃げなかったのか?」という点だと思います。
この点に関して、ユキは自分の妄想や思い込みだと片付けてしまっていたのではないかと考えられます。



作中に登場する説明を踏まえると、その理由は十分に理解できるよ!
直美の立てた計画には、あまりにも曖昧で隙だらけな部分が多く、ユキとしては「まさかそんなことにはならないだろう」と思い込む余地があったのです。
計画に対する確信が持てないため、ユキは「自分の気のせいだ」と軽く考えてしまった可能性が高いです。
また、こんな不確かなことを誰かに言っても、狂人扱いされる恐れがあるうえ、そもそも頼れる人もいない状況でした。



孤立したくないという気持ちが強かったことも、ユキが逃げなかった一因だと言えるよ!
ユキは「私の思い過ごしかもしれない」と考えていた可能性が高いです。
明かされなかったもう1つの事件



ラストシーンでは、入院中の熊井とある学生との会話が描かれているよ。
会話の中身から、この学生が佐々木の知り合いであり「七篠レン」のブログに興味を持っていた栗原であることが推察できます。
栗原は足を骨折して入院していましたが、怪我の原因は直美によるものかもしれません。



実は、直美には敵を襲う際に足を狙うという癖があり、三浦や岩田も足を負傷させられていた!
直美は自分の周囲で何かを探っていた岩田や熊井に対して、容赦なく襲う冷酷さを持っています。
「変な絵」の深いテーマと考察


「変な絵」は単なるミステリーにとどまらず、心理描写や人間の本質に迫る深いテーマが込められた作品です。
物語に散りばめられた伏線や象徴的な描写を読み解くことで、さまざまな解釈が生まれます。
ここでは「変な絵」が伝えようとするメッセージや読者によって異なる考察の可能性について掘り下げていきます。
変な絵が伝えたいメッセージ



「変な絵」は単なるミステリーではなく、人間の心理や社会の暗部を深く掘り下げた作品だよ!
特に
- 罪とは何か
- 記憶の曖昧さ
- 子どもの視点と大人の視点の違い
といったテーマが随所に散りばめられています。
「変な絵」が問いかけるのは、「本当に罪を犯したのは誰なのか?」 ということです。
ユキは何も悪いことをしていないのに、大人たちの思惑や社会の偏見によって罪の意識を背負わされました。



これは、現実社会においても見られる「無実の人が不当に責められる」「子どもの言葉や行動が誤解される」といった問題を象徴しているとも言えるね!
また「変な絵」というモチーフ自体が、言葉では伝えられない感情や記憶を表現する手段 として機能しています。
ユキは自分の記憶を絵に描きましたが、それが真実を伝えていると理解されたのは物語の後半になってからでした。



この点からも、「言葉にできない記憶や感情の重要性」というメッセージが込められていることが分かるよ!
読者によって解釈が異なる可能性



「変な絵」は、読む人によって捉え方が分かれる作品です!



特に以下の点について、さまざまな視点が生まれるよ!
ユキの罪の意味
- 彼女が感じていた罪悪感は、本当に彼女自身のものだったのか?
- それとも、大人たちが押し付けた「見えない罪」だったのか?
絵の解釈
- ユキの描いた絵は、本当に彼女の記憶を反映したものなのか?
- それとも、彼女自身も知らないうちに刷り込まれたものなのか?
- 絵をどう解釈するかによって、物語の結末の印象が変わる可能性がある
真犯人の動機や背景
- 事件の真相をどう受け止めるか?
- 犯人は本当に悪人なのか、それとも事情があったのか?



こうしたポイントが読者の想像力をかき立て、読み終えた後も考え続けたくなる魅力の一つとなっているよ!
ミステリーとしての魅力と見どころ



「変な絵」は、サスペンスと心理ミステリーの要素が絶妙に絡み合った作品だよ!
単なる「犯人探し」ではなく、登場人物たちの心の動きや社会の圧力が物語を動かす要因となっているため、読者は事件の背後にある「人間の本質」を考えさせられます。



特に以下の点が「変な絵」の見どころとなっているよ!
「変な絵」が持つ不気味さと謎解きの面白さ
- 一見単純な子どもの絵に見えるものが、物語が進むにつれて恐ろしい意味を持ってくる演出
- 絵の細部を読み解くことで事件の真相に迫る構成
伏線回収の巧みさ
- 物語の序盤に散りばめられた伏線が、終盤にかけて次々とつながる
- 「あの場面のあのセリフにはこんな意味があったのか!」という驚きがある
心理描写のリアルさ
- ユキの心の動きや、大人たちの思惑が細かく描かれており、キャラクターに感情移入しやすい
- 「誰が嘘をついているのか」「誰が本当のことを言っているのか」という疑念が生まれ、最後まで緊張感を持って読める
「変な絵」は単なる「事件の真相を暴く物語」ではなく、人間の記憶や罪の意識、社会の不条理 を描いた作品でもあります。



そのため、一度読んだだけではすべてを理解しきれず、何度も読み返したくなるのが特徴!
【変な絵】あらすじは?ユキの罪は何だったのか徹底解説!まとめ


「変な絵」は巧妙な伏線と心理描写が光る話題のミステリー小説です。
ここでは「変な絵」のあらすじをテーマごとに詳しく解説しながら、物語の核心に迫りました。
特に注目すべきなのは、ユキの罪と言われるものが一体何だったのかという点です。
物語を追うとユキが本当に罪を犯したのか、それとも別の意味が隠されているのかが見えてきます。
「変な絵」の複雑に絡みあった人間関係や伏線を解くことで、より深い考察が可能になります。
この記事を通じて「変な絵」のあらすじを振り返りながら、物語に込められたメッセージや登場人物たちの心情に迫りました。



改めて読み返すことで新たな発見があるかもしれないので、まだ読んだことが無い人はぜひ2回読むのをオススメします!
私も2回読みましたが本当に面白い作品です!
最後まで読んでいただきありがとうございました。