『来世は他人がいい』は物語が進むにつれ様々な要素が絡み謎が多くなってきました。
そしてモヤモヤしている一番の謎は「霧島について」ではないでしょうか。
『来世は他人がいい』霧島の「目的」が知りたいっ!
霧島の「過去」が気になるなぁ・・・
『来世は他人がいい』に登場する深山霧島は謎が多い人物ですよね。
そこで今回は、霧島に対する疑問を3つに絞って詳しく解説していきたいと思います!
【霧島3つの疑問点】
- 深山霧島の「目的」
- 深山霧島の「過去」
- 深山霧島の「本心」
こんにちは~!もひもひです。
霧島の歪んだ人格形成は「過去」にヒントが隠されているみたい!鍵となる「目的」と一緒に深堀していくわよぉ~!
さて『来世は他人がいい』霧島の「目的」と「過去」を暴いていきましょう!
※内容にはネタバレも含みますのでご注意ください。
【来世は他人がいい】霧島の目的はなに?見えざる素顔とは?
昼間は高校生、夜はヤクザの孫として二重生活を送る霧島には「目的」がありました。
そのポイントとなる目的は2つ!
- 染井吉乃と結婚したい
- 染井蓮二の依頼を遂行する
何やら霧島の目的には「染井家」が深く関わっているようですね。
染井吉乃について少し人物像をご紹介しましょう!
染井一家組長(ヤクザ)の孫娘である染井吉乃は、17歳と思えないほど美しい容姿。
派手な外見から「キャバ嬢」に間違えられることも!
家業がヤクザという事もあり周囲からは浮いた存在で、彼氏も友達すら出来たことがありません。
ある日突然、祖父の蓮二が決めた縁談相手である霧島のもとへ引っ越すことになりました。
霧島と吉乃の同居生活がスタートします。
染井吉乃と結婚すること
霧島の最大の目的は「吉乃と結婚すること」です。
幼少の頃から周囲に合わせて普通を装って生きてきた霧島ですが、一つだけ思い通りにならないものがありました。
「友達」が作れないんですね。
普通の人が持つ当たり前の感情を理解できない霧島は、誰とも深い関係を築くことが出来ず空虚な日々を過ごしていました。
自分の本質を見抜いた上で本音でぶつかってくる吉乃に、本気で惹かれていく霧島は恋愛面でも異常な執着心を示します。
吉乃だから霧島と対等に渡り合えるんだろうなと思います。
染井蓮二の依頼を遂行する
『来世は他人がいい』の物語のはじまりは、霧島と吉乃の婚約は彼氏ができない孫娘を可哀想に思って蓮二がお膳立てしたところからスタートします。
しかし物語が進むにつれ、婚約話に「裏」があることが分かってきます。
霧島は吉乃の祖父である蓮二から婚約するという建前で吉乃を守って欲しいと密かに依頼を受けていました。
ヤクザの孫娘ということで、本人の知らないところで跡目争いに巻き込まれていく吉乃・・・。誰が味方で誰が敵なのか、もぉぉ~ハラハラしちゃう!
蓮二は親組織の後継者に近い位置にいる超重要人物です。
蓮二を邪魔に思っている輩はたくさんいます。
ヤクザを嫌い一般人として暮らしていた吉乃の父親は蓮二と間違えられて殺害されてしまいました。
邪魔者は消す・・・まさにヤクザ世界といったところでしょうか。
蓮二が可愛がっている孫娘ということで、吉乃も狙われる可能性が高いのです。
吉乃に悟られないように表向きは婚約という形で、密かに霧島に吉乃を守るように依頼しました。
中1の時にひとめぼれした相手のボディーガードですから、引き受けないワケがありません。
感情が無い霧島には「怖い」とか「危険」というワードは一切無いんでしょうね。
【来世は他人がいい】霧島の3つの大きな過去をご紹介
霧島は幼少期は両親と暮らす少年でした。
しかし「感情が欠如」していたため普通という感覚が分かりません。
ひたすら普通に過ごすため優等生を演じ、周囲に上手く溶け込んで生活していました。
そんな息子を心配した父親が、ある日霧島に「友達を作る」ように提案します。
霧島の父も息子が「普通じゃない」ことが分かったのよね
常に心が満たされず空白のような気持ちを抱えていた霧島ですが、父親のひと言で希望が見えた気がしたんだと思います。
➀少年期と動機形成
父親に友達を作るように提案された霧島は、さっそく同級生の中からターゲットを見つけ出します。
もともと「感情」が理解できない霧島が取った行動は奇妙なものでした。
暴力性のある同級生に毎日殴られることで友達になろうと考えます。
友達がいない霧島にとって、友達を作るというのは理解できないくらい難しい課題でした。
自分のように狂暴で価値観が一緒な人間なら友達になれると考えたのです。
そしてターゲットを絞り自分と同じような狂暴な人物を作ろうとします。
価値観が一緒な人と友達になれるケド・・・居ないから作るって発想が霧島らしいわね
②いじめと暴力事件
霧島の「友達作り計画」がスタートします。
同級生から毎日殴られる日々がはじまりました。
そう!これって「いじめ」ですよね。
霧島は自らいじめられるように仕向けます。
殴っていた同級生もいじめるのが当たり前になってきて日常化していくのです。
最初に殴られてからちょうど300日後に霧島は「思いきり自分を痛めつけてくれ」と同級生にバットを渡します。
しかし霧島の態度に怖くなった同級生は尻込みします。
そりゃ~当然ですよね!
結局、霧島はその場にいた同級生20人をボコボコにしてしまいます。
小5で大きな暴力事件を起こしてしまい、友達作りは失敗に終わります。
➂深山萼との出会い
暴力事件を起こした霧島は両親の元から離れ、祖父の兄である深山萼の元で暮らすことを決意します。
実はこの深山萼はヤクザの組長なのです。
手に負えない暴力事件を起こした息子をどうしていいか分からなくなった霧島の両親もホッとしたのではないかと思います。
小5で「やくざ」の家で暮らそうと考えるなんて霧島はぶっ飛んでるわね。きっと萼が自分と同じ匂いがする人間だと思ったのね。
萼に友達がいたことを知った霧島は、その人なら自分と友達になれるかも知れないと考えます。
年が離れていてジジイだから無理だと反対された霧島は「誰なら友達になれるのか」と執拗に聞き出します。
ようやく萼から「霧島と同じ年の孫がいる」と聞きだした霧島が会う方法を尋ねると「ヤクザの孫だから会えない」と一蹴されてしまいます。
そこで諦めるのが普通の感覚だと思いますが、霧島は自分がヤクザになれば会えると考え伯父である萼の元で暮らすことにしたのです。
【来世は他人がいい】霧島の本心は「心の穴」を埋めたい
霧島の「目的」と「過去」の謎が解けましたね。
それでは霧島の「本心」はどうなのでしょうか。
もう少し深堀していきましょう!
友達が欲しくて仕方ない
霧島の「過去」でも分かるとおり友達が欲しくてたまりません。
どうしても友達を作る方法が分からないのです。
自分の心に穴が空いていて人生がつまらないと思っている霧島は友達ができれば楽しくなると思っています。
友達が欲しいからヤクザの家の養子になるなんて普通では分からない感覚ですよね。
私は、霧島がそれほどまで切実に「友達」という存在に憧れていたんだと思います。
染井吉乃にひとめぼれ
霧島が萼の家で暮らすきっかけになったのは、大阪に住むヤクザの孫となら「友達」になれるかも知れないと思ったからです。
顔も名前も知らない相手と友達になると決めた霧島・・・。
お金を貯め霧島は1人で大阪に会いに行きます。
遠くからひと目見るだけの出会いでしたが、吉乃にひとめぼれをしてしまいます。
出会いは高校3かと思ってたけど、中1の時に会ってたのね~
霧島の過去から見えてきた本心を知ると、友達が欲しくてたまらない純粋なヤツにも思えてきます。
ただ執着心が強いので、一歩間違えればストーカーですよね。
【来世は他人がいい】霧島の目的は?過去の真相を徹底調査!まとめ
『来世は他人がいい』の霧島の「目的」と「過去」について詳しく解説してきました。
・吉乃と結婚すること
・蓮二の依頼を遂行すること
「目的」は2つ!霧島の目的はどれも染井家が深くかかわっています。
・父から友達を作ると楽しいと進められた
・暴力事件を起こす
・萼(ヤクザ)の家で暮らすことになる
過去から霧島の「本心」が見えてきました。
最初は吉乃と友達になろうとしていたんですね!
でも吉乃を守るように蓮二に依頼を受け、同居生活が始まります。
吉乃に対して徐々に芽生えてきた感情が何かも分からない霧島がこの先どう成長していくのか・・・。
今後のストーリー展開では、2人の恋の行方と切望している「友達」ができるのかも併せて見守っていきたいと思います。
ここまでお読み頂きありがとうございました。