2025年も半分が過ぎ、数々のアニメ映画がヒット作となり話題になっています。
今回は、2025年最新版の日本国内アニメ映画興行収入ランキングTOP10とヒット作の共通点を徹底分析しました。

最新版アニメ映画興行収入ランキングTOP10にはどんな共通点があるのかな?
最後までご覧ください。
【最新版】2025年日本のアニメ映画興行収入ランキング TOP10


2025年、動員力と興収を両立させ話題を呼んだアニメ映画のランキングTOP10は以下の通りです。
順位 | 作品タイトル | 興行収入 | 公開日 |
1位 | 劇場版『名探偵コナン 隻眼の残像』 | 104億円 | 2025年4月18日 |
2位 | 映画ドラえもん のび太の絵世界物語 | 40.7億円 | 2025年3月7日 |
3位 | 機動戦士ガンダム GQuuuuuuX: Beginning | 33.4億円 | 2025年1月17日 |
4位 | 映画ヒプノシスマイク Division Rap Battle | 15億円 | 2025年2月21日 |
5位 | 劇場版プロジェクトセカイ 壊れたセカイと歌えないミク | 14億円 | 2025年1月17日 |
6位 | 野生の島のロズ | 7.9億円 | 2025年2月7日 |
7位 | たべっ子どうぶつ THE MOVIE | 5.2億円 | 2025年5月1日 |
8位 | ベルサイユのばら | 4.6億円 | 2025年1月31日 |
9位 | 劇場版 うたの☆プリンスさまっ♪ TABOO NIGHT XXXX | 3.4億円 | 2025年5月9日 |
10位 | 劇場版モノノ怪 第二章 火鼠 | 3.1億円 | 2025年3月14日 |



上位には、国民的人気シリーズと新規展開の作品が並び、それぞれに独自の戦略が見受けられます。
TOP10作品の詳細情報をご紹介


TOP10作品の詳細につて徹底解説していきます。
1位『劇場版名探偵コナン 隻眼の残像』


公開日/リリース | 主要スタッフ・監督等 | ストーリー・特徴 | 最新の展開/注目ポイント |
2025年4月18日公開/上映中 | 原作:青山剛昌 監督:重原克也 | 雪山(長野・未宝岳)で隻眼の警部・大和敢助と毛利小五郎が遭遇する連続事件を描く | ・6/6から副音声「HELLO! MOVIE」対応の声優オーディオコメンタリー上映開始 ・King Gnu「TWILIGHT!!!」との特別映像公開 |
- 「アクションもミステリーも最高!」
- ガンアクションと人間ドラマがバランスよく味付けされている



雪山・アンテナ描写に、本格ロケハン&CGを駆使していて、映像美へのこだわりも見どころ!
『劇場版名探偵コナン 隻眼の残像』の内容について、こちらの記事で詳しくご紹介していますので、合わせてご覧ください。
2位『映画ドラえもん のび太の絵世界物語』


公開日/リリース | 主要スタッフ・監督等 | ストーリー・特徴 | 最新の展開/注目ポイント |
2025年3月7日公開 | 監督:寺本幸代(女性監督初) 脚本:伊藤公志 | ドラえもんとのび太達が「はいりこみライト」で中世ヨーロッパ風の絵画世界に入り、幻の宝石と伝説にまつわる冒険へ | ・期間限定で「スペシャルオープニング映像」公開中 |
- 「歴代ベスト級」「ストーリーと作画がとても良い」
- 最初は控えめでも最後の盛り上がりが高評価



のび太が投げた「絵を消す消しゴム」が、クライマックスでのある描写の伏線になっています!
3位『機動戦士ガンダム GQuuuuuuX: Beginning』


公開日/リリース | 主要スタッフ・監督等 | ストーリー・特徴 | 最新の展開/注目ポイント |
2025年1月17日劇場先行公開 | 監督:鶴巻和哉 脚本:庵野秀明/遠城由央 制作:サンライズ×カラー | 劇場版はTV放送用に再構成した先行版(81分) | ・IMAX、4DX/MX4D上映実施 ・6/20〜全国368館で再上映。舞台挨拶・生中継あり ・6/25に米津玄師「Plazma」とコラボMV公開 |
- 「全然面白い」「映画はめちゃくちゃ面白かった」
- アニメ完結後に再び人気上昇中!



劇場プロローグパートは、当初は短い尺の予定でしたが、庵野氏が原案40分→最終30分シークエンスに拡大したそう‥
『機動戦士ガンダム GQuuuuuuX: Beginning』は、アニメ放送も毎話Xのトレンドに上がるほど、人気になった作品です。
アニメについては、こちらで詳しく解説していますので合わせてご覧ください。
4位『映画ヒプノシスマイク Division Rap Battle』


公開日/リリース | 主要スタッフ・監督等 | ストーリー・特徴 | 最新の展開/注目ポイント |
2025年2月21日公開 | 原案・音楽:EVIL LINE RECORDS 制作:ポリゴン・ピクチュアズ 監督:辻本貴則 脚本:百瀬祐一郎 | 劇場でスマホ投票によってラップバトル勝敗がリアルタイムで変化する〈日本初のインタラクティブ映画〉 | ・興行収入15億円突破 ・“MIC AS ONE”音楽集発売&トレーラー公開 |
- 「音楽もかっこよく楽しめた」
- 「ライブ感が最高」
- 「PVのようなモーションキャプチャー演出がエモい」



脚本的には48のルートと7つのエンディングが用意されていると監督陣がコメントしています!
5位『劇場版プロジェクトセカイ 壊れたセカイと歌えないミク』


公開日/リリース | 主要スタッフ・監督等 | ストーリー・特徴 | 最新の展開/注目ポイント |
2025年1月17日公開 | 制作:P.A.WORKS 企画元:初音ミクゲームと連動 | 初音ミクが登場する完全オリジナル物。「歌えないミク」がセカイを救う展開 | ・4DX/MX4D上映あり ・応援上映実施中 ・6〜8月に劇場グッズ(ガチャ)展開 |
- 「曲も良く面白かった」
- 「ミクファンなら必見」



正直、ライト層にはやや敷居が高いが、予習すれば感動体験として楽しめる可能性大です。WEBでミク楽曲をチェック!!
6位『野生の島のロズ』


公開日/リリース | 主要スタッフ・監督等 | ストーリー・特徴 | 最新の展開/注目ポイント |
2025年2月7日公開 | 監督&脚本:クリス・サンダース | ロズ(ロボット)が無人島で、動物たちと絆を築き、孤児ガチョウの育て親となる感動の物語 | 詩的で幻想的な森林の描写に注目 |
- 映像の美しさや“王道の感動”に対し高評価
- 「3回泣いた」
- 「映写が素晴らしい」



採用されている「水彩画風アニメーション」は、宮崎駿やクロード・モネの作品にインスパイアされたそうです。
7位『たべっ子どうぶつ THE MOVIE』


公開日/リリース | 主要スタッフ・監督等 | ストーリー・特徴 | 最新の展開/注目ポイント |
2025年5月1日公開 | CG制作:マーザ・アニメーションプラネット | お菓子「たべっ子どうぶつ」のキャラが3DCGで動き、映画オリジナルのペガサスも登場する冒険物語 | ・関連書籍2冊が発売直後に重版 |
- 「CG・サウンド・声優ともに高評価」
- 「子どもだけでなく大人も楽しめる」
- 「想像以上に泣けた」



企画のきっかけは、プロデューサー須藤孝太郎氏が街で偶然見かけた、「たべっ子どうぶつ」の営業車だったそうです。
8位『ベルサイユのばら』


公開日/リリース | 主要スタッフ・監督等 | ストーリー・特徴 | 最新の展開/注目ポイント |
2025年1月31日公開/4月30日よりNetflixにて配信開始 | 原作:池田理代子 | フランス革命期のオスカル&アントワネットを描く完全新作アニメ | ・4/30からNetflix配信開始 ・応援上映「ベルばらナイト」実施(7/14ほか) |
- 「世界観に引き込まれる」
- 「2時間で綺麗にまとまっている」
- 「背景美麗、音楽も胸に残る」と高評価



監督の吉村愛は、「18世紀フランス、宮殿・ドレス・刺繍の細部までリアリティを追求」したと語っており、原作の雰囲気を大切にしつつも史実に基づいた描写にこだわっています。
多くのレビューで「絵・衣装・物語の流れも原作忠実」と称賛されており、ファンの期待にも応える完成度の作品です。
9位『劇場版 うたの☆プリンスさまっ♪ TABOO NIGHT XXXX』


公開日/リリース | 主要スタッフ・監督等 | ストーリー・特徴 | 最新の展開/注目ポイント |
2025年5月9日公開 | 総監督:古田丈司 監督:関暁子 | QUARTET NIGHT(寿嶺二、黒崎蘭丸、美風藍、カミュ)の「完全オリジナルライブ」を全編ライブアニメーションで表現 | ・Dolby Cinema®版上映、エリア舞台挨拶&ライブビューイングも決定 ・公式グッズ通:「TABOO NIGHT XXXX キャラバン」第2弾が更新中 |
- コンセプトアルバムをステージに落とし込んだ様な演出が面白い
- 「髪の毛や衣装の質感がすごかった」



初見ではストーリーが掴みにくいが、ファンには彼らの独特なスタイルが魅力と語られています。
10位『劇場版モノノ怪 第二章 火鼠』


公開日/リリース | 主要スタッフ・監督等 | ストーリー・特徴 | 最新の展開/注目ポイント |
2025年3月14日 | 総監督:中村健治 監督:鈴木清崇 | 前作『唐傘』の物語の後、大奥を舞台に薬売りが再び登場。謀略渦巻く女性たちの間で“情念”が生み出す怪異、「火鼠」に挑む | ・第3章は2026年春公開予定 ・後日談やさらなる展開に期待 |
- 「瞬きを許さない怒涛の展開、色の暴力最高だった」
- ビジュアル演出を称賛する声多数
- 「未見でも一気にハマる」



TVシリーズ15周年を記念し制作された劇場版プロジェクトであり、映像面やライブ感にもこだわって制作が進められています!
シリーズ未経験者からも好意的で、さらなるファン拡大に繋がった作品です。
ヒット作の共通点6つを徹底解説


2025年の日本国内アニメ映画に共通するヒット要因6つを徹底分析しました。
最新データと業界動向に基づき徹底解説していきます。
①強力な原作に基づく『安心感』
- 『コナン』『ドラえもん』『ガンダム』『モノノ怪』『ベルばら』など、各シリーズが持つ強固な原作ファン層は毎年安定した興行成績を支える柱
- 2024年〜2025年も、100億円以上を稼ぐ作品はすべて人気シリーズ由来



長寿シリーズは「毎年の恒例イベント化」しており、リピーターが安定的に存在
「安心して見られる」「失敗が少ない」というのもポイントになっています。
②リピーターと来場者特典の巧みな設計
- 限定グッズや描き下ろしカードなどの来場者特典は、ファンが何度も劇場に足を運ぶ要因
- 『鬼滅の刃』では複数回観賞を促す工夫が功を奏し、劇場動員の拡大に繋がった



ファン心理(コンプリート欲求)を刺激するマーケティング手法が効果大!
特典自体がSNSでバズり、さらなる宣伝になっています。
③ SNSや口コミによる『雪だるま式』拡散効果
- Twitter(X)、Instagram、TikTokなどでの感想投稿や考察動画が瞬時に拡散
- 「泣けた」「神作画」「エンドロール後に驚愕」など、視聴後の余韻が話題性を生む



「ネタバレ回避で早く観に行く」→「観た人が感動を共有」→「さらに動員増」というサイクル。
④公開タイミングとシネコン対応
- 正月・春休み・GW・夏休みなど、ファミリー層が動きやすいタイミングに集中公開
- 2025年も『機動戦士ガンダム GQuuuuuuX』(正月)、『ドラえもん』(春)、『コナン』(GW前)が好例
⑤高品質コンテンツと『初見層』への配慮
- 「前作を観ていなくても楽しめる」内容に設計することで、新規観客の障壁を下げて動員拡大
- オリジナルストーリー(外伝形式や新章)で、ライト層でも入門しやすい構成が人気



2時間以内で完結するテンポの良い編集も、現代の視聴体験と相性が良い!
⑥クロスメディア展開&グッズ戦略
- TVアニメ・映画・配信(Netflix・Amazon)・グッズ販売を統合的に展開することで収益最大化
- コラボカフェ・SNSキャンペーン・ポップアップショップなどのリアル施策も活発
以上の6つの要因が、2025年のアニメ映画トレンドを支える鍵となっています。
【最新版】2025年アニメ映画興行収入ランキングTOP10|ヒット作の共通点とは?まとめ


【最新版】2025年アニメ映画興行収入ランキングTOP10をご紹介してきました。
- 2025年アニメ映画興行収入ランキング1位は『劇場版名探偵コナン 隻眼の残像』
- アニメ映画興行収入は104億円(2025年6月現在)
- 100億円以上を稼ぐ作品の共通点は、すべて人気シリーズ由来



2025年上半期で既に高い興行収入を叩き出しているアニメ映画がたくさんありましたね!
また、ヒット作の共通点についても徹底解説し、口コミやSNSが重要なヒット要因になっていることもわかりました!
2025年下半期のアニメ映画興行収入TOP10にも期待が持てますね。
最後までご覧いただきありがとうございました。